こんにちは!今日の記事では、サプリメントの飲み方について書いていこうと思います。
身近になったサプリメントですが、お金を出して買ったのに効果がなかったり、 飲み過ぎれば副作用の問題があったりと、適当に飲んでりゃいいというものでもありません。
ということで基礎知識をまとめようと思います。
サプリメントの効果について
まず最初にサプリメントの効果についてです。
一言にサプリメントといっても、非常に数多くのサプリメントが存在するので一言で言うのは難しいのですが・・・。
今回はマルチビタミンやマルチミネラルを想定して書いていきます。 目的と効果をセットで考えると、大きく二つに大別できると思います。
1,欠乏症対策として欠乏症の有名なものとして、脚気や夜盲症、亜鉛不足の味覚障害など、色々あります。 一番身近なものでは、鉄不足の貧血でしょうか。
欠乏症は文字通り、栄養素が不足することによって起こる症状です。 そのため、不足している栄養素を補充すれば速やかに効果が現れます。 これら欠乏症に対してのサプリメントは、効果を実感しやすいでしょう。
2,健康の増進のため効果を実感しにくいのはこちらです。 「何か調子が悪いわけではないけど、食生活悪いから飲んでおこう」 などなど。
普通に食事をして、明らかな欠乏症が出てくることは殆どないので(あるのは貧血ぐらい)、 サプリメントを服用する方の大多数はこちらになると思います。
この場合、サプリメントを飲んでも大きな効果が現れず、飲んでる意味あるのかなと思われるかもしれません。
バランスの良い食生活を送っている方が飲んでもあまり意味の無い可能性がありますが、 食生活のあまり良くない方(ファーストフード中心とか)にとっては、 口内炎の予防や、だるさや疲れがとれたり、密かに病気を予防してくれていたりと、 気が付きにくい場所で効果を発揮している可能性があります。
サプリメントの副作用
サプリメントは微量栄養素を自然には摂取できないレベルに濃縮していますので、 どんなサプリメントにしろ、過剰症が心配されます。
水溶性ビタミンは尿中に排泄されるため、目立った過剰症はありませんが、
ビタミンC等の過剰摂取などに腹痛や下痢の副作用があったり※1
過剰症の起きにくいといわれるβカロテンでも、喫煙者に対するβカロテンの過剰摂取で肺がんのリスクが上がる報告があったりと※2
完全に安全であるとも言い切れません。
また、代謝する際に臓器に負担をかける可能性もあり、長期的な摂取による副作用は未知数です。 脂溶性ビタミンや各種ミネラルなども過剰症が報告されており、摂り過ぎには注意が必要です。
もちろん報告が無ければ安全というわけではありません。
流行りの最新サプリメントなどは研究や報告の蓄積がない、 すなわち予期せぬ影響が残っているかもしれないということなので、注意する必要があります。
サプリメントの飲み方
1,飲み過ぎに注意上記にあるように、サプリメントには過剰症などの心配がありますので、飲み過ぎは禁物です。
効果が無いからといって多量に飲むのが一番良くないパターンで、書いてある用量を守りましょう。
また、複数種類のサプリメントを併用するときにも、かぶっている栄養素が無いか注意すると良いでしょう。 他にも毎日決まって飲むのではなく、不摂生な食事をした日のフォロー等として飲むのもお勧めです。
間隔を開けて飲む事で、過剰症のリスクやその他のトラブルの可能性は大きく下がると考えられます。
2.飲むタイミングは食後にサプリメントの種類によって推奨されるタイミングが違うかもしれませんが、 基本的には食後が良いと思います。
非常に高濃度の物質が腸内に入るため、内容物のある食後のほうが腸内に優しく、 また他の食品と組み合わせることにより吸収率が上がる栄養素もあります。
3,薬との併用に注意ビタミンKがワルファリンの効果を弱めてしまうなど、薬の効果を弱めたり、過剰な効果を発揮させたりする場合があります。
薬学に関する知識は深くないので詳しく記載しませんが、 薬を飲んでいる方は、医師や薬剤師に一言聞いてみると良いでしょう。
さいごに
忙しい現代人にとって、微量栄養素は摂りにくい栄養素です。
そのため、微量栄養素を補給するサプリメントをうまく使えば、 健康の増進に大いに役に立つと思います。
しかし、サプリメントでは摂りにくい栄養素もあり、またサプリメントではどうしようもない食事バランス(脂質が多いとか炭水化物が多いとか)も、健康に大きく関わります。
サプリメントを過信せずに、日頃の食事バランスにも気を使うことが大切だと思います。
※1独立行政法人 国立健康・栄養研究所 ビタミンC
http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail179.html
※2独立行政法人 国立健康・栄養研究所 カロテン
https://hfnet.nih.go.jp/contents/indiv_agreement.html?42
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