ビタミンには水溶性と脂溶性がある
こちらでビタミンについて簡単に書きましたが、次はもう少し分類してみましょう。 ビタミンは、大きく二種類に分けることができます。
それは、水に溶ける水溶性ビタミンと、油に溶ける脂溶性ビタミンです。
だからどうしたと言う感じですが、水に溶けるか油に溶けるかによって、 体内での吸収経路や排泄経路が変わるため、ちょっとした特徴があります。
水溶性ビタミンとは
水溶性ビタミンとは、文字通り水に溶けるビタミンです。
水に溶けやすい事から調理中の損失が大きい、尿中に排泄されやすい、という特徴を持ちます。
調理中の損失が大きいというのは、例えば茹でたり煮たりすることでお湯の中へ溶け出し、 そのまま捨てられたり、残されたりしてしまいます。
じゃあ、煮物の汁を全て飲めばビタミンが摂れて健康に良いのか?というと、 塩分の過剰摂取の問題等もあり、飲めばいいという話でもありません。
また、近年多くなったカット野菜ではよく水洗いされるため、 水溶性ビタミンが失われている可能性があります。
調理中の損失を抑えるためには、水に漬ける時間を減らしたり、油で炒めたり、蒸したりするのが良いと考えられます。
ただ、過度なダイエットでもしていない限り、不足することはあまり無いので気しなくても良いかもしれません。 ちょっと体がだるいな、とかその程度の症状は出ているかもしれませんが・・・。
主な水溶性ビタミンとしては、
・ビタミンB1
・ビタミンB2
・ナイアシン
・ビタミンB6
・ビタミンB12
・葉酸
・パントテン酸
・ビオチン
・ビタミンC
があります。
脂溶性ビタミンとは
脂溶性ビタミンは、油に溶けやすいビタミンの総称です。
水溶性ビタミンと違い、水に溶けにくい事から、水洗いや茹で作業による損失が少ないのが特徴です。 また、油と一緒に調理し摂取することで、吸収率が高まります。
脂溶性ビタミンは尿中に排泄されないため、体内に蓄積されやすく、過剰症が発生しやすいという特徴もあります。
主な脂溶性ビタミンとしては、
・ビタミンA
・ビタミンD
・ビタミンE
・ビタミンK
があります。
水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンの覚え方
どのビタミンが水溶性か脂溶性かわからなくなりそうですが、有名な語呂合わせがあります。 脂溶性ビタミンはだけ(DAKE)、水溶性ビタミンはそれ以外、です。
脂溶性ビタミンが四種類だけなので、それ以外のビタミンは水溶性ビタミンになるわけです。
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