今回の記事はアミノ酸スコアについてです。
アミノ酸スコアとは?
アミノ酸スコアとは、たんぱく質の栄養価を示す指標の一つです。
説明が難しいのですが、アミノ酸評点パターンを基準とし、それと比較した食品の必須アミノ酸がどれだけ不足しているかを示すものです。
簡単にいってしまえば、必須アミノ酸がバランスよく含まれているかを示す指標です。 100が一番良い値でそれ以下だと、必須アミノ酸に足りていないものがあるということです。
必須アミノ酸のうちどれか一つでも不足していると、その不足しているレベルまで他のアミノ酸が働かなくなります。
そのため、たんぱく質量が多くても、アミノ酸スコアが極端に低ければ、たんぱく質としての栄養価は低くなりますので注意が必要です。
アミノ酸スコアの計算方法
アミノ酸スコアは、基準となるアミノ酸の値に対して、どれぐらいの割合含まれているかを示すものです。
各必須アミノ酸の値が、100に達しているものが良質なたんぱく質ということになります。
例えば、必須アミノ酸のリシンは、たんぱく質窒素1gあたり、360mg含まれています。とある食品のリシンの量が、180mgだとすると、リシンは制限アミノ酸であり比率は50になります。
また、一番足りていない制限アミノ酸がこのリシンだと、第一制限アミノ酸となり、アミノ酸スコアは50となります。
アミノ酸スコアの高い食品と低い食品
アミノ酸スコアの高い食品は動物性食品全般です。動物性食品は、その多くがアミノ酸スコア100な上、量も豊富に含むため良質なたんぱく質と呼べるでしょう。
対して、植物性食品ではアミノ酸スコアは低くなっている事が多いです。例外は大豆製品やそばで、大豆はアミノ酸スコアが100となっています。
小麦やとうもろこし、精白米はリシンが第一制限アミノ酸であるため、他の食品からリシンを摂ると、たんぱく質の利用効率が上がります。
少し難しい話だったかもしれませんが、要約すると、
「米単体で食べても米のたんぱく質はあまり利用できないよ、大豆も一緒に摂ると利用効率が上がるよ」
「植物性食品のたんぱく質はあまり利用できないけど、動物性食品はほとんどをそのまま利用できるよ」
「植物性のたんぱく質の利用効率を上げたいなら、他の食品を色々と組み合わせることで利用効率が上がるよ」
こんな感じの話でした。