こんにちは!今日の更新は、風邪を引いた時の食事についてです。
誰もが一度は風邪を引いた経験があると思いますが、そんな時の食事はどうしていますでしょうか。
管理栄養士的な見解から、風邪を引いた時はどんな食事を摂るべきか考えてみました。
そもそも風邪とは
「風邪を引いた」とは言いますが、風邪って結構難しいんですよね。気道になにかしらのウイルスが感染し炎症を起こした状態で、咳、くしゃみ、発熱、鼻水などを引き起こします。
インフルエンザやノロウイルスみたいな感染症と違い、原因のウイルスがはっきりしないのが特徴です。
胃腸に何かしらのウイルスが感染する場合もあり、吐き気、下痢、腹痛などを引き起こします。お腹にくる風邪だとか、胃腸かぜだとか言うこともあります(感染性胃腸炎というほうが正しいかもしれません)。
直接ウイルスが胃腸に作用していなくても、体へのストレスで胃腸の調子が崩れることもあるので、お腹に優しい食事が推奨されています。
風邪のときに摂取したい栄養
水分
栄養素ではないですが、まず不足しないようにしたいのが水分です。風邪を引いているときは、発熱や発汗により多量に水分を失います。
成人では口渇感により自分で水分摂取できると思いますが、子供や高齢者では自ら管理しきれない事があり、脱水に注意が必要です。
発汗では水分と同時にミネラルも失われるため、経口補水液やスポーツドリンクなど、ミネラル分も少し含まれているとより良いでしょう。
ビタミン
風邪を引いている時は咳やくしゃみ、鼻水などで粘膜を痛めやすく、粘膜の状態維持のためにもビタミンは不足しないようにしたいところです。
とくに風邪を引いている時は、食欲が落ちやすく微量栄養素も不足しがちです。食欲が無い状態で微量栄養素をきっちり取りきるのはなかなか難しいので、マルチビタミンのサプリメントの使用もアリだと思います。
ただし、過剰に摂取する必要はないのでご注意を。
たんぱく質
たんぱく質も体の状態を維持するのに必要な栄養素です。症状が強くでていて辛いときには頑張って摂らなくても良いですが、症状が収まってきたら少しずつ食べていきたいところです。
赤身の多い肉や、脂の少ない魚が消化に良くオススメです。塊のまま飲み込むと消化が大変なので、いつもよりよく噛んで食べるようにすると良いでしょう。
あまり摂らないほうがよいもの
逆にあまり摂らないほうが良さそうなものもあります。
脂質
脂質は体を構成する必須の栄養素の一つではありますが、消化に時間がかかるので風邪のときは積極的にとる必要はないでしょう。
症状が収まってから摂れば充分だと思います。
カフェイン
カフェインは交感神経を活発にさせる作用があり、体を休めたい時には不向きな成分です。
風邪のときにコーヒーを飲む人はあまりいないと思いますが、緑茶や紅茶、烏龍茶などにもカフェインは含まれています。お茶ならほうじ茶や麦茶を選ぶのが良いでしょう。
コーラやエナジードリンクにも含まれているのでご注意を。
繊維の多い食品
海藻やごぼうなど、繊維の多い食品は消化に悪いため避けたほうが良いでしょう。
野菜を摂取する場合は、微量栄養素の豊富な緑黄色野菜がオススメです。
まとめ
風邪を引いた時は食事も気を使う必要がありますが、何より重要なのはしっかり体を休めることです。
数日で治る分には水分をしっかり摂っているぐらいでも大丈夫だと思いますが、ずるずる長引くような時はしっかり栄養も摂る必要があります。
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