こんにちは!今日の更新は、コーヒーはミルクを入れて飲むほうが健康に良い、というテーマです。
コーヒーはブラック派とミルク入り派で分かれると思いますが、皆さんどちらでしょう。
ブラック派にはあまり良い話ではないかもしれません。ご了承下さい。
コーヒーと健康について
コーヒーと健康の関わりでまず気になるのがカフェインの存在。コーヒーを継続的に飲み、カフェインを日常的に摂取するのは悪いことなのか?という問題です。
この詳細は、カフェインについての記事を過去に書いたので省きます。要約すると、飲みすぎなければ多分大丈夫、という感じです。
コーヒーとシュウ酸について
そして、カフェインとは別にコーヒーと健康で気になる物質があります。それは、シュウ酸という物質です。
シュウ酸はカルシウムと結合し結晶化する物質です。人間がシュウ酸を摂取すると、吸収されたあと尿中に排泄されていきます。
尿中にはカルシウムも含まれています。腎臓や膀胱、尿管などで排泄されたシュウ酸とカルシウムが結合すると結晶化してしまい、激痛で有名な尿路結石症を発症することとなります。
シュウ酸を多く含む食品として、ほうれん草等の葉菜類、たけのこ等があります。これらの野菜は、シュウ酸を抜くために基本的に下茹でしてから食べますね。
もうひとつ、実はシュウ酸が多いのは飲料です。コーヒー、紅茶、緑茶にも多く含まれています。東欧からの報告で食事由来のシュウ酸のうち、80~85%は飲料由来という報告もあります。
なぜミルクを入れるのか
なぜミルクを入れたほうが良いのかというと、上記にも書きましたがシュウ酸はカルシウムと結合する性質があります。
コーヒーにミルクを入れることで、シュウ酸とカルシウムがあらかじめ結晶化し、腸管で吸収できず便として排泄することができます。尿管で結石になられては困りますが、便の中に細かい結晶が混ざったところで問題ありません。
つまり、ミルクを入れることで摂取したくないシュウ酸の吸収を阻害できる、ということです。
もちろん、カルシウムの吸収も阻害されているので、カルシウム補給目的には向きません。カルシウム目的なら、牛乳単体で飲むと良いでしょう。
どのミルクを入れれば良いのか?
コーヒーに入れる「ミルク」と呼ばれるものはいくつか種類があります。牛乳・生クリーム・粉乳・コーヒーフレッシュがあります。
このうち、シュウ酸吸収阻害のために一番入れたほうが良いのは「牛乳」です。生クリームは牛乳に比べカルシウムの含有量が低く脂質が多くなります。脂質を消化したあとにできる脂肪酸はカルシウムと結合してしまうので、シュウ酸と結合させたいという目的なら牛乳のほうが優れています。また、単純に飲料のエネルギーが上がって肥満面の問題が出てくるというのもあります。
コーヒーフレッシュはシュウ酸を排泄させるという面では全く適していません。なぜなら、コーヒーフレッシュは乳製品ではなくただのサラダ油だからです。コーヒーフレッシュは植物油脂に水や乳化剤、香料、着色料でミルクっぽくしているだけで、ミルクではないのでカルシウムも含まれません。シュウ酸の排泄という面では役に立たないでしょう。
粉乳は製品によりますが、カルシウムが含まれていればどの粉乳でも良いでしょう。粉乳のなかには、コーヒーフレッシュと同じように、植物油脂から加工されているものもあります。そういった製品はカルシウムも含まれておらず、シュウ酸を排泄させる効果はありません。
まとめ
コーヒーは日本でメジャーな飲料だと思います。また、緑茶や紅茶も飲まれるので、飲料由来のシュウ酸摂取は食事より多いのは確実でしょう。
日常的に飲む場合はなるべく牛乳を入れシュウ酸を摂取しないようにするのが良いですね。
また、尿が濃縮されるのも結石の原因になります。カフェインは利尿作用があり、脱水になりやすいのでコーヒーや紅茶、緑茶を飲む際は、他のカフェインのない水分も一緒に飲む必要があると思います。
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