こんにちは!今日の更新は、春雨としらたきの栄養学的な違いについて。
この2つの食品は全く違う原材料から作られております。
食べれば違いはわかると思いますが、具体的に原材料がどう違うのか、どう使い分けるのか、栄養価的には違うのか、など細かい所は意外と知らない方もいるのでは。
ということで春雨としらたきの栄養学的な違いについて書いていこうと思います。
お急ぎの方のために結論は先に示しておきます。
「だいたいの成人の方は、しらたきを食べるほうが健康に良い」
【目次】
1 「春雨」と「しらたき」の違い
2 「春雨」と「しらたき」の栄養学的な違い
3 「春雨」と「しらたき」どちらが健康に良い?
4 まとめ
1,「春雨」と「しらたき」の違い
「春雨」と「しらたき」は見た目的には似ていますね。半透明の糸状の形をしていてどちらもよく鍋に入っています。しかし、原材料的には全くの別物です。
「春雨」は緑豆やじゃが芋、さつま芋のデンプンを原料にして作られています。
「デンプン」とは、糖質のかたまりです。ご飯もデンプンが主成分だし、パンもデンプンが主成分です。
ビーフンや葛切り、マロニーなども原料は違いますがデンプンが主成分であり、栄養価的には近い存在です。
「しらたき」はこんにゃく芋が原料で、こんにゃくの仲間です。こんにゃくを糸状にしたものが「しらたき」です。
こんにゃくの主成分はグルコマンナンという多糖類です。多糖類とは糖質がたくさん結合したものです。それ以外は、ほとんど水分でできています。
2,「春雨」と「しらたき」の栄養学的な違い
上記は「春雨(ゆでたもの)」と「しらたき」の栄養価を比較したものです。(100gあたり)
春雨はおよそ80kcalですが、しらたきは6kcalしかありません。春雨よりしらたきのほうが低カロリーになっています。
先ほど原料の話にもありましたが、「春雨」はデンプンが主成分です。デンプンは消化しやすく、効率の良いカロリー源です。
生きていくために必要なものですが、食べ過ぎれば肥満のもととなります。
対して、こんにゃくは多糖類と水分が主成分です。多糖類はデンプンとは違い、消化しづらい糖質です。消化しづらい糖質とはつまり、食物繊維のことです。
食物繊維と水分でできた食品・・・こう見ると低カロリーなのも納得です。
微量栄養素はどちらもあまり含まれていませんが、カルシウムだけはこんにゃくのほうが多く含まれます。
これは、こんにゃくを凝固させるときに、カルシウム剤を使用して凝固するためです。実はカルシウムの補給元として活用できる食品です。
古めの論文ですが、こんにゃくのカルシウムの生体利用効率について検討した論文もあります。
こんにゃくのカルシウムについて
永山スミ子 中村敦子 鈴木一正 印南敏 栄養学雑誌Vol.33 No.6 265~271(1975)
まとめると、「こんにゃく」は「春雨」に比べヘルシーな食品といえるでしょう。また、あまり知られていませんがこんにゃくにはカルシウムが含まれています。
3,「春雨」と「しらたき」どちらが健康に良い?
「春雨」と「しらたき」はどちらも糸状です。一般的にはどう使い分けられているでしょうか。
麻婆春雨やチャプチェのような料理は、春雨じゃないとちょっと違和感があります。
肉じゃがには春雨よりしらたきのほうが一般的だと思います。
鍋や煮物なら、「春雨」でも「しらたき」でもどちらでも良いかもしれません。
どちらでも良いとしたら、健康面を考えるとどちらを入れるのが良いでしょうか?
食と健康のテーマは単純な話で書くと誤解を招きやすいので、長くなりますがさまざまなパターンに細分化して書いていこうと思います。
パターン1,体重が気になる人
現時点で、体重が気になる人、食べすぎている自覚がある人は「春雨」より「しらたき」を使うほうが良いでしょう。肥満は多くの疾病のもとになり、適度なダイエットは健康管理に重要です。
パターン2,ご飯や麺をよく食べる人
例えば鍋料理などで、鍋と一緒にご飯を食べたり、締めに雑炊にしたり、麺を入れて食べたい人など。
ご飯も麺もデンプン質なので、春雨を入れると炭水化物に偏ります。こういった例では、しらたきを使ったほうが食事のバランスがとれそうです。
パターン3,痩せすぎな人、高齢者
過度なダイエットで痩せ過ぎている人や、体重の減少が問題になっている高齢の方等は、しらたきじゃなくて春雨でも良いでしょう。
というかむしろ、カロリーを摂ってほしい人たちなので、しらたきなんかでお腹を膨らませず、栄養のあるものを詰め込んでいただきたいです。
パターン4,上記に当てはまらない人
別に肥満でもやせでもなく、主食もそんなに食べない・・・、そんな方はしらたきでも春雨でもどちらでも良いでしょう。
自分の一番好みの食材を入れると良いと思います
4,まとめ
「春雨」はデンプンが主原料で、カロリーの高い食品です。
一方「しらたき」は食物繊維や水分で構成され、カロリーの低い食品です。
適度なダイエットをしたほうが良い方(体重が気になる方)は、「春雨」を使うか「しらたき」を使うか悩んだ時は「しらたき」を使うべきです。
体重を増やしたほうが健康上良い人は、「春雨」のほうが良いでしょう。
日本の近年の食習慣的には、メタボリックシンドロームや過食が問題になりやすいです。
おそらくこのブログの読者さんも、どちらかというと食べすぎのほうが問題になりやすいと思います。
なので、どちらが健康に良いか?を考えると、だいたいの成人の方は「しらたき」を食べるほうが健康に良いといえます。
記事をお読み頂き、ありがとうございました。
最後にちょっとした広告を。
自分で使ってみて、良かった調理器具を紹介いたします。ご家庭に合うものがあれば、ぜひお試しください。
貝印 関孫六 15000ST 高級包丁
最近新調した包丁です。久しぶりに買い替えるので良い包丁にしようと思って見つけたのがこちら。
包丁の刃にコバルトスペシャルという最高級の素材を使用しており、切れ味が落ちにくく、研ぎやすく、鋼に比べ錆びにくいという高級包丁です。
レビューも書いているので、興味がありましたらご確認下さい。
シリコン調理スプーン
山崎実業のシリコン調理スプーンは、すくう・炒める・計るの3機能がまとまった調理スプーンです。
特徴的なのは5ccと15ccの計量線が入っており、醤油や酒など計りながら調理作業が行なえます。調理作業に無駄がなくなり、一度使うと普通のヘラには戻れない快適さです。
置くためのスタンドもついており、キッチンを汚さず仮置きでき非常に便利です。
ぜひ家のヘラや調理スプーンと交換してみてください。
ゆで卵電気スチーマー
時間管理が面倒なゆで卵や半熟卵が安定して簡単に作れるようになります。ゆで卵や半熟卵をよく作る方に特にオススメしたいです。
コンロを使わないのがすごく良いです。卵以外にも蒸し野菜や肉まん等に使えます。
シリコンスチーマー
野菜や肉、魚を入れて電子レンジでチンすると、簡単に蒸し物になります。
シリコンなので洗いやすく、折りたたんで収納できるため場所も取りません。
ぶんぶんチョッパー(手動フードプロセッサー)
糸を引く事で食材をみじん切りにすることができる手動フードプロセッサーです。
電動に比べ、コンセントを必要としない点と、価格が安い点が優れています。
コンセントを必要としないので、キッチンのコンセントまわりがいっぱいでも自由に設置できます。
みじん切りの頻度が少ないけどたまにフードプロセッサーを使いたい、という場合にオススメです。
取ってが取れるフライパン
今まで我が家では普通のフライパンでしたが、取ってがとれるタイプのフライパンに変えてみたら便利さにビックリ。
重ねて入れられるため収納スペースをとりません。また、冷蔵庫に調理したものをそのまま入れて保存するのに場所をとらないので、とても良いです。
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