こんにちは!今日の更新は、骨折したときに摂るべき食事についてです。
骨折時は患部の固定、安静が必要となり、生活動作が行えない、仕事にも行けないなど、日々の生活に多大な影響を与えます。
なるべく早く日常生活に戻れるよう、少しでもはやく骨折を治したいところ。
ということで、骨折したときにとるべき栄養素についてまとめてみました。
骨を形成する栄養素
骨といえばカルシウムですが、骨はカルシウムだけでできているわけではありません。
骨を構成する成分は、無機質成分と有機質成分に分かれます。
無機質成分は、主にリン酸カルシウムから、有機質成分は、主にコラーゲンなどのたんぱく質から構成されます。
建物に例えるとカルシウムがコンクリート、コラーゲンが鉄筋にあたります。
コンクリートだけで作った建物が崩れやすいのと同じで、カルシウムだけ摂っていても良い骨はできません。たんぱく質も十分に摂っている必要があります。
無機質成分はリン酸カルシウムということで、リンも摂ったほうが良いか?と疑問に思うかもしれませんが、リンは意識して摂らなくても問題ありません。
というのも、リンは日常で摂取する食品に多く含まれており、普通に食事を摂っていれば不足することはまずありません。
むしろ、リンの摂取量が多いとカルシウムの吸収阻害を起こしてしまいます。
リンとカルシウムが腸管内でくっついてしまうと吸収できなくなってしまうためです。
まとめると、カルシウムとたんぱく質を十分に摂り、リンはそれほど意識しなくても良いということです。
骨の形成を助ける栄養素
他にも、ビタミンの中には骨にかかわるビタミンがいくつかあります。
代表的なのはビタミンDです。ビタミンDは、腸管からのカルシウム吸収を助けてくれます。
ビタミンDは魚や椎茸に含まれているほか、日光(紫外線)を浴びることで体内で合成することもできます。
また、ビタミンKも骨形成を促すビタミンです。
ビタミンKは納豆や緑黄色野菜に多く含まれるほか、腸内細菌も産生し続けてくれています。
実際に摂るべき食事
上記をまとめると、カルシウム、たんぱく質、ビタミンD、ビタミンKなどが必要な栄養素として挙げられます。
このうち、日本人で特に不足しやすいのは、カルシウムとビタミンDです。
厚生労働省の国民健康・栄養調査で日本人の摂取している栄養素の統計が発表されています。
また、日本人の食事摂取基準という文書で、必要な栄養量が統計的に分析され、発表されています。
これらを確認すると、たんぱく質とビタミンKは、普通に食事を摂っていれば足りそうです。
しかし、カルシウムとビタミンDは中央値が必要量を下回っていて、大多数の人が不足していることがわかります。
つまり、骨折した人も、カルシウムやビタミンDは不足していることが考えられるため、これらを特に意識的に摂るべきでしょう。
カルシウムといえば牛乳ですが、製品によっては骨を意識して、ビタミンDが添加されているものもあります。
ビタミンDは椎茸や魚から摂取しても良いですが、カルシウムのついでに摂れることを考えると、ビタミンDが添加された牛乳を、毎日飲むのがお手軽で実践しやすいと思います。
まとめ
骨を形成するのに必要な栄養素は、カルシウム、たんぱく質、ビタミンD、ビタミンKなどです。
このうち、カルシウムやビタミンDは、普通に食事を摂っていても不足しやすい栄養素です。
骨折したときには、特に重点的に摂取するようにしましょう。
お手軽なのは、ビタミンDが添加されたタイプの牛乳を飲むことです。他の食品から摂っても構いませんが、飲むだけですむ牛乳が最もお手軽で、継続しやすいと思います。
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