アミノ酸ってどんなもの?

2020/06/08

栄養素関連

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こんにちは!今日の更新はアミノ酸について。

以前、「アミノ酸ってなんですか?」という質問を受けました。

アミノ酸を一言で言い表すのは、意外と難しいように思います。

ということで、自習を兼ねて更新。


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アミノ酸とは

アミノ酸とは、アミノ基とカルボキシ基を持つ有機化合物のことです。

上記の定義でいうと500種類ぐらいのアミノ酸がありますが、栄養学では生体に使われるα-アミノ酸をアミノ酸と呼んでいます。

アミノ基だとかカルボキシ基だとか言うと化学的で難しく感じますが、たんぱく質を分解したものがアミノ酸です。

肉や魚などのたんぱく質を食べて、体の中で分解されるとアミノ酸になって吸収されます。

必須アミノ酸とは

α-アミノ酸は20種類あり、そのうち9種類が必須アミノ酸(自分で充分に合成できないアミノ酸)となっています。

必須アミノ酸は、管理栄養士では国家試験によく出る問題で、語呂合わせなんかで覚えます。

ちなみに、アミノ酸20種類は以下の通り。

・トリプトファン
・ロイシン
・リジン
・バリン
・スレオニン
・フェニルアラニン
・メチオニン
・イソロイシン
・ヒスチジン
・アルギニン
・アスパラギン
・アスパラギン酸
・グルタミン
・グルタミン酸
・システイン
・プロリン
・セリン
・アラニン
・チロシン
・グリシン

赤字部分は必須アミノ酸です。私が国家試験の際に覚えた語呂合わせは、「トロリーバスフメイヒ」という語呂合わせ。覚えていくと何かの折に役立つかもしれません。

さて、必須アミノ酸は体内で必要な量を合成できないため、栄養成分として摂取する必要があります。

必須アミノ酸を個別に摂る必要はなく、肉や魚などのたんぱく質を食べることで、分解され補給されます。

ちなみに、たんぱく質を分解するとアミノ酸になりますが、必須アミノ酸がバランス良く含まれているかどうかで、「良質なたんぱく質」かどうかが決まります。

肉や魚、大豆、卵、乳製品等が良質なたんぱく質と呼ばれ、たんぱく質を分解した際に必須アミノ酸がバランス良く摂ることができます。

必須アミノ酸のバランスがあまりよくないたんぱく質は、例えば米、小麦、とうもろこしなどの穀物に含まれるたんぱく質です。

なんで肉や魚を食べないと生きていけないの?」というと、必須アミノ酸がバランスよく含まれていないから、と言えるでしょう。他のたんぱく源からたんぱく質を摂取する必要があります。

なお、ベジタリアンの方で肉や魚を食べられない場合には、大豆でたんぱく質(必須アミノ酸)を補給します。

添加物として嫌われることも?

上記の非必須アミノ酸の中で、グルタミン酸は調味料としても有名です。

グルタミン酸にナトリウムをくっつけた、グルタミン酸ナトリウムは有名な調味料、味の素です。

味の素はうま味成分で、料理に入れるとうま味が増す調味料です。

これらは食品添加物としても利用されており、調味料(アミノ酸等)という表示で添加されています。

食品の美味しさを引き立てるために入っています。

しかしこの添加物は、食品添加物が嫌いな人たちからよく嫌われています。

添加物が嫌いな人たちからすると、危険な添加物らしいですが、科学的には安全とされています。この2つの意見が和解することはないでしょう。

一方、トレーナーは大好き

食品に添加されていると嫌がられる事もあるアミノ酸ですが、スポーツ、筋トレ界隈ではサプリメントとして頻繁に摂取されます。

筋肉の維持やパフォーマンス維持のために、BCAA(バリン、ロイシン、イソロイシン)やグルタミン等がよく飲まれています。

嫌いな人がいる中、積極的に摂取する人もいて、栄養学というのは面白いものだなと感じます。

まとめ

以上、アミノ酸についてでした。

アミノ酸を一言でまとめると、「たんぱく質を分解してできるもの」です。

化学的にいうと、「アミノ基とカルボキシ基をもつ有機化合物」です。

アミノ酸は体を構成する成分の一つであり、生理活性もあるので栄養学的にはかなり難しい分野です。

私も深いところまでは勉強不足のため理解できていません。一般的には、上記の内容ぐらいを理解しておけば問題ないと思います。

自己紹介


とっぽ
高校で調理師科を卒業し、調理師免許を取得。管理栄養士学科を卒業し、管理栄養士免許・栄養教諭一種免許を取得しました。現在は都内某所の施設に勤務しています!どうぞよろしくお願い致します。

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