こんにちは!今日の更新は、高齢者施設におやつがあるのはなぜ?というテーマです。
病院ではおやつの提供はある施設とない施設に分かれますが、高齢者施設ではほとんどの施設でおやつが提供されています。
普段おやつを食べない方にとっては、どうしてどこの施設でもおやつが出るんだろう?と不思議かもしれません。
ということで、どこの高齢者施設にも必ずある「おやつ」について役割を考えてみます。
病院ではあまりおやつは出ない
自分の知っている限り、病院ではおやつの提供を行っているのは少数派だと思います。
小児病棟や、産科病棟で食事に気合を入れているところだと、おやつの提供をしている場合があります。
もしくは、疾患により頻回食が望ましい方にも、おやつの時間帯になにかしら提供することもあります。
でもそうでなければ、病院ではおやつを出していないところが多いです。少なくとも自分が勤めていたところでは出ていませんでした。
施設目線で考えると、おやつの提供に人件費を割かなければいけなくなり、たんにおやつ代では済まないコストがかかります。
入院患者からしても、病気でつらい体調の時におやつで起こされるのは嫌なこともあるでしょう。
一方、高齢者施設ではほとんどの施設でおやつを提供しています。
高齢者施設でもおやつの提供が無しになれば、厨房の人件費やフロアの見守りの手間を減らすことができるので、現場としてはそのほうが助かります。
しかし実際にはおやつが出ます。なぜ高齢者施設ではおやつが出るのでしょうか?
食が楽しみなため
おやつが出る理由として一番の理由は、たんにおやつが楽しみだからです。
病院は慢性疾患でなければ基本的に入院は一時的です。
しかし高齢者施設では、最期を迎えるまで入所している方も多く、色々な美味しい物を食べて生活したい、と思う方が多いのは当然です。
レクリエーション等を施設で実施していますが、今日のご飯はなんだろうと食事自体を楽しみにしている方が多数です。
栄養面のフォロー
また、楽しみ意外にも、栄養面を考えてもおやつはあったほうが良いでしょう。
高齢者は食が細くなっていく方が多く、一回の食事で必要な栄養素を摂りきれなくなってきます。
そこで捕食として、おやつがあることで多少なりともエネルギーを確保できます。
また、加齢とともに味覚が落ちていきますが、甘味については味覚があまり落ちません。
食事は味気なく感じるのか食べてくれない、でもおやつは毎回食べる、という方も結構いらっしゃいます。
制度上の理由
病院ではおやつが出ないのに高齢者施設ではおやつが出る理由の一つに、食費の関係というのもあります。
病院では入院時食事療養費という制度をもとに、決められた自己負担額以上は保険で支払われます。しかし、一日三食が限度で、おやつは食事としてカウントできません。
一方高齢者施設は、食費は入所者負担です。契約時に食事と料金について納得の上の契約であれば、おやつはあってもなくても問題ありません。
こういった制度上の都合もあって、病院ではあまりおやつが出ないのかもしれません。
まとめ
高齢者施設では、多くの施設でおやつ提供が実施されています。
食の楽しみであり、栄養面のフォローでもあります。
自宅で介護されている方も、一日一回おやつの時間を設けてみるのも、良いかもしれません。
0 件のコメント:
コメントを投稿