こんにちは!今日の更新は、大腸内視鏡検査の前の食事についてです。
私の施設は老健ですが、たまに大腸内視鏡検査を受ける方がいて、食事を変更する方がいます。
ということで、自習も兼ねてどんな食事を摂ればよいかメモ書きです。
大腸内視鏡検査の前の食事
大腸内視鏡検査は、腸内の状態を確認するためにカメラで腸内を直接確認する検査です。
大腸内は普通に食事をすると便が存在するため、小さい病変が見れません。
なので、検査前から残渣の少ない食事に切り替え、さらに検査前に大量の下剤を服用し、腸内を空っぽにした状態で検査を行います。
検査前の食事については、残渣が少ないものというのは共通していますが、何日前から?というのはあまり統一されていないようです。
前日は必ず、残渣が少ない食事に切り替えますが、便秘等があると、二日前、三日前の食事でも腸内に残るようです。
病院によっては、一週間前から避けるようにと指示されることもあるようです。
個人的には、一週間前はやりすぎだと考えていますが…。
食べても良い食事・食べてはいけない食事
検査前日に食べて良い食事は、消化がよく、残渣が少ないものです。
残渣が少ないというのは、可能な限り食物繊維がないということです。
ほとんどの野菜類、きのこ類、海藻類、ごま、豆等は前日は避けるようにします。
肉や魚等のたんぱく質は、消化が良いのですが、脂質は消化が悪いので、鶏肉のささみや、脂質の少ない魚等が適しています。
調理法としては、消化の良い食品でも油でコーティングされると消化が悪くなります。
白米は食べても良いですが、油でコーティングするチャーハンのような調理法や、消化の良いささみや魚でも、揚げ物は適しません。
牛乳やヨーグルト等の乳製品は、乳脂肪の膜が腸内に残るので、適していません。
何日前から実施するのか?
クリニックや病院の大腸内視鏡検査の案内を見ると、少なくとも前日は消化の良い食事にすることを指示されています。
しかし、それより前となると、施設によってばらつきがあるようです。
一般的には、1日~3日程度の期間の食事内容が便として残るので、数日前からとしている施設もあります。
便秘がちな方だと、それよりも長く残る可能性もあり、ひどい便秘がある場合は要相談となっている施設が多くなっています。
高齢者の大腸内視鏡検査前の食事
高齢者では疾患により食事制限を行いにくい場合があります。
例えば糖尿病をお持ちの方だと、上記の食事に切り替えた際に血糖コントロールが乱れる可能性があります。
特にインスリン注射を行っていると、食事量が普段から急に変わることで、低血糖症状を引き起こす危険性もあります。
また、夏場等では脱水等のリスクもあり、高齢者では大腸内視鏡検査の食事でも、かなり注意が必要と考えられます。
まあ高齢者では、そもそも大腸内視鏡検査が適応でないことも多いので、あまり行われないかもしれませんが・・・。
もし行う場合は、担当医とよく相談して対応を検討して下さい。
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