こんにちは!今日の更新は、授乳中は辛い食べ物を控えるべき?というテーマです。
授乳中は、アルコールなど一部の成分が移行するため、気をつけなければいけない食品があります。
そんな中で、辛い食べ物については諸説あるようです。ということで、調べてみました。
一般的には食べて良いとされている
ネット上の記事等を見かけると、『母乳の成分は一定になるように保たれており、辛いものを食べても影響は無い』というように記載があります。
産婦人科医の監修を受けているような記事でもそのような記載があります。
確かに論文を検索しても、授乳婦の香辛料摂取による害を認めた論文は見当たりませんでした。
誰でもできる簡単な検証方法として、辛いものをたくさん食べた後に大人が母乳の味を確認する、という方法もあります。
しかし、そういった方法を試した方でも辛さを感じられないようです。
また、厚生労働省の授乳・離乳の支援ガイドのパンフレットにも、『母乳の質や量は、ママの食事内容の影響を受けない事がわかってきています』とコメントがあり、食事制限は必要ありませんと記述されています。
ということで、辛いものを食べたとしても、母乳への移行はほとんど無いと考えられ、健康被害につながるようなことはなさそうです。
辛いものを食べた後に母乳を嫌がる事がある
しかし、ママ達の体験談で辛いものを食べた後に母乳を嫌がられたという経験を持つ方もいるようです。
これについては、調べてみると興味深い論文が見つかりました。
Influence of maternal diet on flavor transfer to amniotic fluid and breast milk and children's responses: a systematic review
Prenatal and postnatal flavor learning by human infants
母親の食事が母乳へ風味として影響を与え、それにより子供の嗜好が変化するかも、というような研究です。
香辛料や野菜の風味は母乳中へ移行するようです。
なので、辛いものを食べた後に母乳を嫌がる子は、微妙な風味の変化を感じ取っているのかもしれません。
ほどほどに食べる分には問題ない
結論になりますが、授乳期の辛いものについては、程々に食べる分には問題ないと言えそうです。
辛味成分で母乳が激辛になるということはありませんが、風味等に多少の変化はあるようで、それが原因で子供が母乳を飲まなくなることがあるようです。
子供が気にせず飲んでくれるようなら、授乳中でも辛いものを食べても良いと思われます。
ただし、腹痛を起こすような超激辛の料理については、流石に控えておいたほうが良いんじゃないかなと思います。
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